「審美歯科」とは、基本的には白くて美しい歯を手に入れるために行う治療分野です。
ただ審美歯科はそればかりではなく、健康な歯、機能的(かみ合わせ)にも十分な歯を手に入れなければ意味がありません。また審美歯科での治療により波及する美しい笑顔、自信も手に入れるという効果もあります。
つまり審美歯科は、あなたのライフスタイルにも影響する重要な治療ということが言えます。
ホワイトニングは今まで不可能とされていた歯自体の色調をコントロールする治療法で、プロフェッショナルの技術により本当に歯が白くなります。ホワイトニングは「痛くない」「歯を削らない」「麻酔を使用しない」と三拍子揃い、それでいて劇的に状態が改善される良いこと尽くめの治療法です。もちろん口腔内の状況に左右されますが、白い歯という要望に応えるだけならホワイトニングで「白い歯」に対する夢を叶えることができます。
歯科医師の指導のもと、自宅でマウスピースと薬剤を使用して行う方法です。
通院回数が少なく手軽ですが、効果が現れるまでには時間がかかります。
※ホームホワイトニングは薬剤販売ではございません。
クリニックにて、歯科医師が施術する方法です。歯に薬剤を塗ってレーザーや光を当てることで歯を白くします。
すぐに効果が得られますが、後戻りも早い場合があります。
Q.効果はどのくらい持続しますか?
A.基本的に、もとの色に戻ることはありません。ただし、カフェインやタバコ、歯磨きの仕方によって違いがあります。
Q.歯が白くなるのに、どのくらいの期間が必要ですか?
A.状態によって個人差がありますが、通常は数日後に効果が現れはじめ、2週間程で効果がはっきりでます。(ホームホワイトニングの場合)
Q.ホワイトニングによる痛みはありますか?
A.一時的に知覚過敏になる方がいます。一過性のもので、薬剤を歯に貼付する時間を調整すれば問題ありませんのでご安心ください。
Q.歯周病でもホワイトニングできますか?
A.症状によっては可能ですが、まず検査をして、歯周病の場合は治してからホワイトニングにかかる方が良いでしょう。
Q.むし歯があってもホワイトニングはできますか?
A.本来は、むし歯を治してからホワイトニングする方が良いのですが、むし歯が無い部位は、ホワイトニング可能です。
Q.治療した歯も白くなりますか?
A.ホワイトニングは天然歯のみに有効ですので治療してある歯(さし歯、詰め物等)の色は変わりません。しかし、ホワイトニングが終わった段階で治療してある歯を交換すれば口腔内の色調を統一することができます。
Q.歯のホワイトニングでどこまで白くなるの?
A.加齢や遺伝による歯の変色をホワイトニングで色調改善していく場合、傾向として若い年代の方の方が年齢を重ねた人よりも短い期間で白くなるようです。しかし、年配者であっても根気良くホワイトニングを続ければ、望み通りの白さを手に入れることができます。お化粧やエステには絶対という効果はありませんが、ホワイトニングは天然の歯であり、特殊なケースを除けば絶対的に白くなります。そういった意味でホワイトニングは、年齢に関係なく結果が出る美容法です。
Q.1度でどこまで白くなりますか?
A.1度でどのくらい白くなるかについては、10段階白くなる、6段階白くなる、3段階白くなる等、様々な宣伝を見ますが、全ての人にこのような効果があるわけではありません。全く白くならない人もいるし、すごく白くなる人もいます。1度でどのくらい白くなるかについては、個人差があって予測が困難なんです。また使っている薬剤、機器、施術手順、施術の熟練度によっても異なります。詰め物が入っている歯のホワイトニングホワイトニングは人工素材の詰め物と異なり、やってみないとどこまで白くなるか分かりませんから、まずはホワイトニングで希望の色まで白くして、その後ホワイトニングした色にあわせて詰め物をつくるというステップの方が良いかと思います。
Q.ホワイトニング後に注意することは?
A.1日~2日はコーヒー、赤ワイン、ウーロン茶、カレー等、色の濃い食品は避けて下さい。また術後、歯に部分的な白濁が目立つ場合がありますが、それは2週間ほどで自然となくなります。
Q.施術中、痛みなどはないですか?
A.ほとんどの場合は痛みがなく、麻酔も必要がありません。ただし、人によっては歯がしみるような感じや歯茎がピリピリしたような感じをうけることがあります。また、歯に虫歯がある場合や、詰め物が悪くなっている場合は、そこから薬が浸透して痛みを感じることがあります。その為ホワイトニングの前に、歯の虫歯の処置をしっかりと済ませておく必要があります。
Q.歯や体に安全ですか?
A.使用する薬剤は研究でも安全性は保障されていますので、安心してホワイトニングを受けていただけます。
Q.ホワイトニングで歯に沁みることがありますか?
A.かき氷やアイスクリームを食べて歯にしみるようにホワイトニングをしているとたまにツンと軽い痛みがあることがあります。ホワイトニングの薬が氷と同じように歯にしみて起こる現象で、健康な歯の人にも起こることがあります。
Q.ホワイトニングの種類によって、日本人に向き不向きがありますか?
A.日本人は白人に比べて、エナメル質が薄くできています。エナメル質が薄いと、ホワイトニングの際にしみやすいのですが、これは薬剤濃度と関係があります。お薬の濃度が高いと、光を当てなくても短時間で知覚過敏が起こることがあります。光を使用していないシステムや、光の効果が弱いシステムでは、30~40%の高濃度の薬剤を使用していますので、日本人の場合は白くなる前にしみてしまう可能性があります。そのため白くするためには1回の時間を短くして、何回か行う必要があります。これに対して15~25%程度の薬剤を使用し、特殊なライトや触媒を使用しているシステムは、薬剤の濃度が低くできるために、エナメル質の薄い日本人でも、1回で長時間のホワイトニングが可能になります。このほうが、歯にはやさしく、日本人向きといえます。ただこれらの歯のしみは、お薬の効果が完全に消える24時間以内には収まりますので、歯に害はありません。ホワイトニングの効果や知覚過敏の程度は、人種よりも個人個人の歯の色や状態によって変わってきますので、日本人だからこのホワイトニングのほうがいい、というのはありません。歯をよく診査してもらってから、しみる程度とホワイトニングの効果で選ばれるほうがいいと思います。
「セラミッククラウン」とは、歯の全面にセラミック製のクラウン(冠)をかぶせ、しっかりと固定する方法です。
削った歯の型をとり、その歯型によってセラミックで製作したクラウンを合わせて、歯の色や形、歯並びなどの審美的要素をバランス良く修復し改善するものです。セラミックの持つ特殊な材質を十分に生かし、本来の健康な歯と同じかそれ以上の色や形を再現しますので、きわめて審美的効果が高い方法と言えます。
この治療の適応性は、位置がずれている歯、変色している歯、重度の虫歯、奇形歯、金属アレルギーの人などです。また、この治療の利点は、金属を全く使用しないので、金属アレルギーの方にも安心して受けることが出来ること。そして自然歯のような仕上がりになる事も上げられます。
欠点としては、歯を大幅に削る必要があったり、あらかじめ神経の処置が必要になる場合があります。
「メタルボンド」とは、歯の全体にメタル(金属※ゴールド)をかぶせ、表面にセラミックを焼きつけて歯の白さを再現する方法です。
適用できる範囲が広く、変色歯はもちろんの事、大きさのふぞろいな歯、歯根部分だけしか残っていないような場合にまで対応可能で、見事に美しい歯が再生されます。
利点は、審美性の高いセラミック、耐久性の高いメタルの両方の長所を兼ね備えた治療法です。
欠点は、金属部分が溶け出し、歯ぐきに着色して、灰色になる場合があります。